こんにちは。職人の西治です。
自宅の庭先にある梅が咲いていました。
少しずつですが、春の雰囲気が近づいて来ましたね。
さて、今回取り扱う映画は『マグニフィセント・セブン』です。
日本映画『七人の侍』(1954)を基にした西部劇映画『荒野の七人』(1960)のリメイク作になります。
まず、セットとロケーションが最高で、
酒やタバコに砂煙、
さらには硝煙の匂いでむせかえりそうになる街。
細かい小道具にも手を抜かず当時の舞台設定を忠実に再現しています。
そして、荒々しく雄大な自然に佇む、血と汗と埃にまみれた男たち。
その美しさといったら。
これらを大画面で観れるというだけでも、この映画は映画館に観に行く価値があります。
お話的には正義の名の下に集った男たちが巨悪に立ち向かう話です。
この男たちは所謂、ならず者ばかりなのですが、
各々が消せない過去を背負いながらも、
「これは、チャンスだ。こんな俺でも正義のために戦えるんだ。」
と、巨悪を前にしても決して引かず、折れず、挫けず、
倒れてもまた立ち上がり続ける姿には心を打たれます。
パンフレットにも取り上げられていますが、この映画には様々な人種が登場します。
そして、人種を超えた友情を育みます。
そのキャスティングの理由については公式に明言されていませんが、各方面からは、
今のアメリカの政治に対する疑問を表してる、という意見もあります。
監督の真意はどうあれ、このような意見が出る時点でこの映画は今の時世を反映していると言えます。
本作は、今観ておくべき映画のひとつと言えるでしょう。
全国の映画館で公開終了日が迫ってきています!
素晴らしい作品です!
おすすめです!!
余談ですが、この映画を観る前に、この時代の背景を勉強するものとして
『マンディンゴ』(1975)、
『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)、
『ヘイトフル・エイト』(2015)、
も観ておけば、当時の人種差別の背景なども知れて、
よりこの映画を楽しめるかと思います。よろしければ是非!