こんにちは。職人の西治です。
暖かくなってきましたが、また明日から寒くなるようですね。
気候の変化で体調を崩さないように気をつけていきたいと思います。
さて、今回紹介する映画は、
『ポッピンQ』です。
関西での上映は一度終わりましたが、
尼崎市の塚口サンサン劇場さんにて
4/1、4/2限定で上映されます。
本作は東映アニメーション60周年記念として製作された劇場オリジナルアニメです。
東映アニメーションで
原作が東堂いづみ(東映アニメーションが版権管理のために名乗る共同ペンネーム)といえば、
個人的には『おジャ魔女どれみ』シリーズを連想します。
今でしたら『プリキュア』シリーズなどで有名でしょう。
アニメに興味が無い方でも1度は耳にしたことがあると思います。
ストーリーの内容的には
卒業式に向かう少女たちがいて、
その一人一人は悩みを抱えています。
そんな折に各々が急に異世界へ飛ばされ、
そこで世界を救うというお話になります。
物語が進む毎に少しずつ
自分と向き合い、成長する。
いわゆる思春期の通過儀礼的な内容の映画になります。
ここで、世界を救う方法というのが「音楽とダンス」なのですが、
一見、荒唐無稽のように見えて、
はるか昔から人間の営みの中で行われる神様への祈り・儀式と思えばストーリーテリング的にも無理はありませんし、
それでいてキャッチャーで見栄えも良く、
さらに音と絵の融合ですから映画との相性も抜群です。
ただ、ストーリーの流れに不満が少しありまして、
子供向けと割り切って観る分には満足なのですが、
大人からして観れば、
キャラクターのちょうどいいくらいの暗い過去、
それに対してちょうどいいくらいの試練がタイミングよく課せられるので、
あぁ、これはどうせクリアするだろうな、と事前にわかってしまいます。
それにより、ストーリーの緩急を感じれなくなってしまい、
ダラダラと話が進んで行っているような印象を受けました。
また、一番気になるのがキャラクターの会話です。
人は普通、日常生活で自分の状況、心情を順序立てて説明するかのように話はしません。
それを独り言でも言ってしまっているので、
観ている側はノイズに感じてしまい、
キャラクターと観客との距離が急に離れてしまってるような気がします。
キャラクターの、デザインや設定などが素晴らしいだけにとても残念です。
と、このように個人的に残念な部分も多少ありますが、
基本的には楽しく鑑賞することができました。
本編終了後に続編を匂わせたりしていますし、今後が楽しみな映画です。