こんにちは。職人の西治です。
今回紹介する映画は、
『ワンダーウーマン』です。
DCコミックスの実写映画化作品、
『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズとしては第四作品目にあたる本作。
監督はパティ・ジェンキンスという女性。
ちなみにアメリカン・コミックとしては初の女性監督になります。
彼女は本作の監督の座を掴むために、
15年近く他の仕事を断り続けたといいます。
主演はガル・ガドット。
世界各国で高く評価され、初週の興行収入は1億50万ドル(約111億円)の大ヒット。
女性監督映画作品および、女性が主役のアクション映画として、
初週累計収入ともに歴代1位となりました。
物語としては、
『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』にて初登場した
ワンダーウーマンの過去の活躍を回想として描きます。
舞台は第一次世界大戦のドイツ西部戦線。
これは1914年8月4日に勃発し、
仕掛けたドイツ、受けた英仏の予想を裏切り、
人命の消耗戦、泥沼化となった、
まさに煉獄の最中になります。
散乱するは骸、飛び交うは銃弾。
その中で男を押しのけて、
一歩一歩進撃するワンダーウーマンのなんと美しいことでしょうか。
ワンダーウーマンの裏設定として、
彼女が所属するアマゾネスは男たちから逃げてきた歴史を持ちます。
だからワンダーウーマンのデザインは手枷をはめ、綱を持っているのです。
これらはあきらかに囚われのメタファーです。
そんな彼女が進む姿は自然と男社会に抑圧されてきた女性たちの発起を連想させます。
また、本作の監督の座を勝ち取ったパティ・ジェンキンスの姿とも重なります。
以前、紹介した『ELLE-エル』では、
主人公の女性が男に驚くべき鉄槌を下します。
『ワイルド・スピード』シリーズの次回作では、
ミシェル・ロドリゲスが同シリーズにおいて、
今後、女性キャラクターに敬意を示さなければなら、
出演しないつもりだと、Instagramで製作陣を脅迫しました。
映画界において、
女性の立ち位置というものがどんどん良い方向に進んでいっています。
そんな流れを感じるためにも本作は必ず観るべき映画だと思います。
ちなみに、主演ガル・ガドットと監督は パティ・ジェンキンスが続投する続編、
『ワンダーウーマン2』の製作もすでに発表されていて、
こちらは全米公開2019年12月13日を予定しています!
とても!楽しみ!ですね!!