こんにちは。職人の西治です。
今回観てきた映画は、
『猿の惑星:聖戦記 グレードウォー』です。
SF映画の金字塔、「猿の惑星」(1968)をリブート、
いかにして地球は猿の惑星になったのか?
を前日譚として描く、
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
「猿の惑星:新世紀(ライジング)」
に続くシリーズ第3弾にあたる本作。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの
ゴラム役で知られるアンディー・サーキスが、
前2作に続いて主役であるシーザー役を
パフォーマンスキャプチャーで演じています。
監督は第2作に続き「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブス。
物語としては、
猿と人類が地球の支配者を決する戦いの一方で、
自らの種族を守るべく行動する猿の指導者シーザーの心の葛藤も描きます。
前半は復讐モノとして描き、西部劇っぽくて、トーンとしては渋めで暗め。
後半は打って変わって猿たちの大脱走モノという心踊る展開で、
一本の映画で二度楽しめました。
本作では猿たちが人間を追う間に、
1人の人間の少女を拾い、ノヴァと名付けます。
意味はラテン語で「新星」。
この、新種のウィルスにより、言葉を話せなくなった少女こそが、
猿と手を取り合い、共存することのできる新種の人類なのです。
人間は言葉によって、情報を共有、
後の世代に技術を伝承し、文明を発達させてきました。
しかし、いつの間にか、その文明では競争という概念が生まれ、
限られた人間だけが力を持つようになりました。
それに対し、シーザーたち猿は「エイプス、トゥギャザー、ストロング」と、
団結こそが力なのだと訴えます。
人類は知識の使い方を間違えている、と。
本作が持つメッセージも考えながら観てみると、
さらに楽しめると思います。
それにしても、猿の指導者、シーザーの一生
(それこそ劇中の猿たちにとっては神話のようなもの)
をシリーズ通して熱演した
アンディ・サーキスには何かしらの賞を授賞させるなり、評価するべきかと!!
シリーズを通しておすすめです!!
三部作で三作品全ておもしろいなんて珍しいですよ!!