こんにちは。職人の西治です。

 

今回観てきた映画は、

『マイティ・ソー バトルロイヤル』です。

原題は『マイティ・ソー ラグナロク』。

この副題の変更はラグナロクの意味もわからない、と日本の観客を馬鹿にしているとしか思えませんね。

それはともかく、本作はマーベルコミックス実写映画化シリーズとしては第17作目。

マイティ・ソーシリーズとしては3作目となります。

主人公ソー役のヘムズワースのほか、

義弟ロキ役のトム・ヒドルストン、

父オーディン役のアンソニー・ホプキンスらが続投。

「ドクター・ストレンジ」のベネディクト・カンバーバッチも出演。

ヴィラン役は、オスカー女優のケイト・ブランシェットが演じています。

ニュージーランド出身でコメディアン、俳優、映画監督と幅広く活躍するタイカ・ワイティティがメガホンをとりました。

マーベルヒーローとしても異端の存在である本作主人公ソー。

それもそのはず、現代を舞台とするマーベルシリーズの中にあって、

主人公たちの舞台は北欧神話がベースとなっているのです。

そのため、実写化にあたってどうしても違和感が残るもの、思われていました。

しかし、単体としても、マーベル実写化シリーズとしても回を重ねる毎に、

例えば、宇宙を舞台とする『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、

魔術世界を舞台とする『ドクター・ストレンジ』

などをシリーズの間に挟み、

多種多様な世界観を両立させてきたことにより、

今では、衣装や設定、舞台内の文化でさえ、さほど違和感を感じるものではなくなりました。

この恩恵を今、一番受けているのが、

DCコミックスの実写映画化シリーズだと個人的に思うのですが、それはともかく。

回を重ねる毎に他の作品を巻き込み、

ブラッシュアップし続けているのが本作を含めたマーベル・シネマティック・ユニバース。

今回のノリは今までのノリと明らかに異なります。良い意味で。

それこそ、劇中内で巻き起こる出来事は悲劇としか言いようのない出来事の連続なのですが、

それを吹き飛ばすかのようなキレッキレのギャグの嵐で、

微塵も哀しさを感じさせません。

むしろ、笑いすぎで涙がでるほどです。

これは、全編のほとんどをアドリブで撮影したという信じられない試みにより、

出演者たちが悪ノリを重ねた末に出来た奇跡のようなバランスの結果なのですが。

その姿勢は映画として、本当に格好いいと感じます。

マーベル実写映画シリーズとしても、

マイティ・ソーシリーズ単体としても、

本作からヒーロー映画を観てみよう、という方にも、(マイティ・ソーの予備知識くらいはネットで見てくださいね。)

全ての方に、おすすめです!

是非とも劇場でご覧ください!!