こんにちは。作り手の西治です。
先日のお休みは大阪の、うめきたガーデンに行ってきました。
色とりどりに咲いた花が春を感じさせてくれました。
そして、今回観てきた映画は、
『ブラックパンサー』です。
2016年に公開した『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』で、
マーベルコミックの実写映画作品群マーベル・シネマティック・ユニバースに
初登場した新たなヒーロー、ブラックパンサーを主役に描くアクション映画です。
監督を『ロッキー』の初スピンオフ作品である『クリード チャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラーが務め、
同作で主人公クリードを演じたマイケル・B・ジョーダンが敵役で出演しています。
本作の魅力はなんといっても、
チャドウィック・ボーズマンが演じる、
主人公ブラックパンサー、ティ・チャラ役の活躍なのですが、
それを引き立てているのが敵役のキルモンガーというキャラクターです。
彼は先祖の故郷(ふるさと)を知らず、いわば、自分のルーツをよく知らない状態で、
さらに経済的徴兵制の被害者です。
そんな彼のおこないは、現実にて、アメリカに奴隷として連れてこられた先祖を持つ、
アフリカ系のアメリカ人の方たちの怒りのメタファーになっているのです。
そのキルモンガーの世界への怒りに対して、
主人公のブラックパンサーは許す、
という手段を以って、世界をより良くしていこうとしていきます。
なんて大人な映画でしょう。
そして対決の末に二人が目にした、あの夕焼けの、なんと美しいことでしょうか。
文句なしでおすすめの映画です。
そして、これは余談ですが、
本作に登場する超科学王国「ワカンダ」の敬礼、
「ワカンダよ、永遠なれ」のポーズを世界各国の黒人アスリートが
勝利の決めポーズに使うのが流行中とのことです。
フィクションが、現実にて、人の誇りと
アイデンティティーを励ますという、
物語の持つ力を改めて実感させられる出来事です。